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久しぶりに映画鑑賞/シャープスリーオー#000 [XmasEileen]

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心斎橋JANUSで行われた舞台挨拶付き「シャープスリーオー」上映会に行ってきました。監督はクリスマスアイリーンの右さん別名義のKoji Uehara。ショートムービー3話からなるオムニバス形式のドラマ。開場20時30分ぴったりに行ったら、もう行列が出来ててSチケットのみなさんは早くから並んでいたみたい。

映画の内容自体には興味はあったけどそんなに期待せずに伺いました(右さん、ゴメンネ)。そしたら、もっと低予算な雰囲気かと思ったら、丁寧に作り込まれていて、若手の俳優さんもフィルムの空気に馴染んで、テーマも短い中に端的にあり(そっちで考えて感じてくれが多すぎなのや、逆にメッセージ多すぎて何が言いたいかわからん、みたいなの、若手ショートフィルムにありがちですよね)小品ながらきちんとした完成度で、感心してしまった。

1話目は、しょっぱなからパフォさん登場して情けなく殺されちゃうの。んで暴力団構成員の犯人が自首するまでの弟分との日常(?)を描いているの。これはお話がリアルな分、スウェットからウエスト紐抜いて準備している主人公に「あれ?刑務所ってお仕着せじゃないのかな?ああ、裁判が結審するまでの留置所は自分の服を着るのかな?」とか出所する頃には50才とか言ってるので「この主人公、20代後半くらいに見えるけど、初犯で一人殺して懲役20年以上て長すぎへん?」とか、「このヤクザのゴルフのスイングどうなん?」とかつい色々余計なことを考えてしまったw

2話目は「701号室」。こちらは夢の中のような映像で、室内の美術がとても素敵でした。主人公の人もとてもオシャレな感じ。静寂の中に生活音が響いて、お部屋や登場人物は美しいのに、緊張感や不安感を増幅させてる。主人公には死神みたいな昔の兵士みたいな不気味な影が付いていて、存在感を増したり消したり。わんわん響く生活音で自分の事ばかり内向き袋小路な主人公は、隣の部屋から聞こえてくる会話や泣き声(こちらもかなり不愉快な内容)に、だんだん変わっていく。とてもファンタジーみたいだったのであまり意識が余計なところに飛ばずに集中してみられた。昔に観た黒澤明の「夢十夜」的な感じかな(夏目漱石が原作のやつです)。

3話目はカップルの話。仲良く暮らしていたのに、続かず、残された男性が、カノジョと暮らしていた時に怒られたことを思い出して、チョット変わっていく、みたいな感じかな。2話と若干お部屋の雰囲気が似ていたので(壁の色とか雰囲気とか)これは違うお話だと示すためにもうちょっと変えても良かったんじゃないかな、と思う。かすかにウザさを感じる程度の柄物の壁紙とか。男性の一人暮らしと、カップルのお部屋は違うもんね。

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さて、いよいよ舞台挨拶。ナント司会進行は加藤真悟さん、マスクしてないパフォさん〜。そして役者さんが次々出て最後にKoji監督。1話目弟分役の子は飲みに言った時「カッコいいな」って言われて、「監督もカッコいい部類ですよ」って言っちゃったんですってw 右さん、自分のことカッコいいって思ってるみたいだけど、それはほぼ内面のカッコよさだもんね。それに子どもくらいの若い子にそんなん言われたら、失礼やな、よりも面白くてうれしいかもね。
その隣の女の子はアイドル活動もしてる子だそうで、ちゃんと正装で可愛くしてて「お好み焼き屋さんの店員役」って言って驚いた。ホントのお店の店員さんかしら?って思うほど自然だったわね。
2話の主人公は、セリフのない役だったけどシーンにぴったり馴染んでた。3話のカノジョ役の人が撮影の話をすると、横で嬉しがってる主人公さん。右さんと映画で一緒にインタビュー受けてた人ですよね。面白いヤツ、と右さん可愛がっている模様。
舞台挨拶を観てると、右さん全然パワハラ演出じゃなかったのね〜。最近の若い人は器用で飲み込みも早いから、求められていることをパッとできちゃうのかな。んで、それでは薄っぺらになりがちな部分を監督が演出やカメラワークでフォローしたんかな(映画ってどう撮るのか知らないけど)。

そして、初監督作品の上映は今回で終わりだけど、これを撮ったことで第二弾の長編の制作が決まって、恋愛映画のシナリオはもうできているそう。スゴイですね。今回のキャストの方々が出られるそうです。右さんは高倉健さんファンだそうで(知らなかった)、「雪の駅でランプ振って絵になるのはスゴイ」的なことおっしゃってました。そして「どのシーンを切り取っても絵になるのが映画だと思ってる、白いギャラリーに各シーンをパネルにして飾っても絵になるように撮ってる」的なことも仰ってて、普段の右さんのイメージとは真逆の映像に驚いていたので、その発言でとても納得した。

映画が始まるときに客電落ちてすぐ、私の隣の席にバッと座った男の人がいて(ツレのスキンヘッドさんは前に座った)、お行儀悪いし(ゴソゴソして手とか足とか当たってくる)きっとあのヤクザ役の俳優さんだわ、見ないようにしなくちゃ、右さん半分ホンモノ仕込んだんかも…と思ってて、舞台挨拶の時もあんまり拍手しないし(右さんのとこは拍手してた)なんだろ?関係者さんよね、と思ってたら、ダリーさんだったw 全部終わってから気づいた。速攻で関係者口にはけてしまったので、なんのご挨拶もできずでもったいなかった。


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